人事は辛い仕事だけど、やりがいのある仕事|ライターとしてのリスタート物語

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私は、大学を卒業し人事の道を30年歩んできました。
一般的に、人事の仕事といえば、採用を行ったり、人事評価を行ったりするイメージがあると思います。
もちろん、私も人事担当者として一通りの経験をしてきました。

ただ、私の場合はちょっと特殊な経験を持っています。
私は、これまでに3回の転職を経験しました。
1社で約10年ずつ3社。

仕事がとても楽しくて、辞めようと思ったことはあまりありません。
しかし、辞めざるを得なくなったのです。
なんと、会社の倒産。
そして、2社目に入社した会社がまた倒産。

当時私は、人事の責任者。

会社側の人間として従業員に対して告知しなければなりません。

自分や家族のことも頭をよぎりますが、真っ先に浮かんだのは従業員のこと。

さてどうする…

その日は突然やってきた

当時私は入社10年目。

ニュースなどで取り上げられていましたが、他人事で「自分に限って」と思っていたのです。企業とは不思議なもので、順調に営業をしていても、ちょっとしたことであっという間に状況が変わります。

会社員は、不満はあっても「会社に行くだけで毎月口座にお金が振り込まれる」「有給休暇を申請すれば休んでも給料はもらえる」

今思えば、いかにありがたいことか

私はこれまでに2度の退職経験があります。それも、全て会社の経営事情。1度目はさすがに驚きでショックでした。まさか3度も経験するとは思ってもいませんでしたが、その経験が自己成長につながったと思っています。幸い2度目までは、たまたま前職のご縁があって運よくすぐに再就職できました。

その経験から「今度もなんとかなるだろう…」そう思っていたのです。

現実はそう甘くない

とりあえず次の職探しをしないと…

転職エージェントや転職サイトへの登録や、求人サイトで興味のある企業にアプローチするも全て不採用。連絡すらない企業のほうが多いくらいでした。コロナ禍に加え、50歳からの職探しなので無理もありません。

私はこれまで約30年間、企業の人事として採用に携わってきました。数々の面接を行なってきたので「どのような人材が企業に好まれるか」はわかっているつもりです。しかし50歳という年齢に加えて、コロナ禍で企業が新卒採用さえ実施していないという状況の中での再就職先は皆無に等しい現実。

自分はそんなにも社会に求められていないのか?

次第に、こう思うようになっていきました。毎日、不安でたまらない。

早く、なんとか仕事を見つけなければ…

焦る気持ちが不安に拍車をかける。転職活動は自己嫌悪の連続でした。

企業から求められる人材かどうかは、自分の経験やスキルがその企業とのマッチ度で決まります。仮に経験やスキルがあったとしても、企業側としては以下のようなことを考えます。実際に私も同じような考えでした。

  • これまでの凝り固まった考えを変えられるか
  • 働く環境の変化に順応できるか
  • 自分より人生経験の浅い年下の上司の元で働くことに抵抗がないか
  • 体力的に大丈夫か
  • 現場責任者が年上の部下だとやりにくいのではないか

実際に、これらが原因で辞めていった転職者を多く見てきました。それくらい年齢は再就職に影響します。私自身、中高年を採用する時にかなり重視していたポイントでした。採用する側としてこのような経験があったため、ある程度の厳しさは想像していましたが現実は想像以上です。

家族のありがたさを感じた瞬間

過去2度の転職はお話しした通り、前職のご縁があったため就職活動はほとんどせず次の仕事が決まりました。そのため、自分自身もこれほど不安になったことはありません。恵まれた状況でしか転職経験のない私は、今回3度目の退職にあたっても「えっ?また?」という感じで簡単に考えていました。しかし、今回は前回とは状況が異なり、不安を抱えたまま時間だけが過ぎていったのです。

そんな中、嬉しかったのは妻や子供から不安を煽るような言葉が一切なかったこと。人によっては「早く仕事を見つけて!」とか「この支払いどうするの?」など、身内からのプレッシャーが多いと聞きます。しかし、私の家族は特に気をつかうこともなく普通に接してくれたのです。

おそらく、自分の気持ちを察してくれていたのだと思います。本音は不安だったはず…

そんな家族と一緒にいる時は、不安な気持ちを忘れることができたので本当にありがたい存在です。家族には感謝しかありません。

ビジネス書や自己啓発本を読み漁る日々

仕事に行かなくなり、時間はたくさんあるのでいろんな本を読みました。もともと本を読むことが好きでしたが、会社員時代はなかなか本を読む時間もなかったのでよい機会だったのです。理由は単純で、何もしていないと不安なことばかり考えてしまうから。

当時は完全にネガティブ思考。自己啓発や成功者のビジネス書をよく読み、意識的にポジティブ思考の本を選ぶようにしていました。

本を読んで思ったこと

  • 実は会社員はいろんな意味で損をしている
  • お金を得る手段は会社で働くことだけではない
  • 終身雇用制度の崩壊により会社もなくなるリスクがある
  • 会社員は受注先が一つしかない個人事業主みたいなもの
  • 投資などでお金を増やす必要がある
  • 環境の変化を恐れてはいけない
  • お金を生む手段はいろいろある

行き着いた答え

自分が会社の求める人材に合っていないのなら、会社に属しない働き方をすればいい。必ずしも会社で働くことだけが仕事ではないし、会社以外でもお金を生む方法はある。

今の時代、会社員であることもリスクだ

この考えに変わってから随分と楽になりました。

今までは、会社で働くことしか考えたことがありません。個人事業主やフリーランスは才能がある人がなるもので、自分は会社員として生きる道しかないと思っていました。

「自分に合う会社など存在しない、どれだけ我慢ができるか」

「生活のためには我慢しなければいけない、それが働くということで仕事とはそういうもの」


「我慢して頑張り続ければ、会社は見てくれて自分を認めてくれる」


「給料は我慢料、少ないのは我慢が足らないから」


「何があっても会社は守ってくれる、これまで会社に貢献したのだからきっと守ってくれる」

こう思っていた、過去の自分を恥ずかしく思います。

色々と調べた結果、本を読むことや文章を書くのが得意だったこともあり、フリーランスとしてライターを目指す決意をしたのです。

家族の言葉で飛び込む勇気が湧いた

ライターとして活動するにあたり、家族に相談しました。今まで人事の経験しかなく、やったこともない仕事です。

「きっと反対されるだろう…」恐る恐る相談しました。

今まで忙しくてやりたいこともできなかったんだから、思い切ってやってみれば?
ゼロからのスタートなんだし、失敗してもゼロに戻るだけだから

思ってもみない言葉でした。さらに言葉は続きます。

会社員でも努力しなければならないのは同じ。
努力したからといって必ずしも報われるとは限らないでしょ。身をもって経験してるじゃない。
会社員として働くこともそう簡単ではないよ。
安定した収入がある代わりに、理不尽なことや納得いかないこともたくさんあるしね。

完全に吹っ切れて、ポジティブ思考になれました。

不安が全くないと言えば嘘になりますが、過ぎ去った日々は戻らないし、どんな過ごし方をしても1日は1日。
ならば、前向きにと思っています。

プロ野球選手だって3割打てば大バッター。つまり、10回打席に立っても3回しかヒットは打てない。
結果が出ないことの方が多いが、打席に立たなければ結果は出ない
成功したことだけがフォーカスされるが、それ以上に失敗や苦労がある。

これは尊敬する人から言われた言葉です。

人生に失敗など存在しない

好きな言葉に人生に失敗など存在しないという言葉があります。これは西野亮廣さんが近畿大学の卒業式にゲストスピーカーとして登壇した時のスピーチに出てくる言葉です。話の内容はとても印象的で、考え方を変えさせてくれるきっかけにもなった動画です。

出典:KINDAI UNIVERSITY(YouTube)

今回このような形で職を失いリスタートしましたが、これはもしかしたらチャンスなのかもしれない。

新しい事へのチャレンジ、変化への対応がこれからの未来を制する。

これは失敗ではなく、成功へのプロセスです。応援してくれる家族と共に、これからの日々を歩んで行きたいと思います。

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